展覧会
「世代のバトン Osaka Art & Design 2025」

展覧会
「世代のバトン Osaka Art & Design 2025」

2025年
ルクアイーレ 4F「sPACE」
大阪

クリエイター:三木 健/村田智明/コシノヒロコ/城戸崎和佐/辻󠄀村久信/原田祐馬/ビューリー 薫 ジェームス/海野厚敬/森山 茜/鳥井雅人/有本怜生/カルデイラ エリナ/加藤千佳/池邉絢子/西山 徹

キュレーター・ディレクター:増井辰一郎(コダマシーン)
プロジェクトマネージャー:平井理絵(Reative link)

  • キュレーション|企画

世代を超えて繋ぐ創作のバトン

Osaka Art & Design 2025オフィシャル展示のキュレーションとディレクションを増井辰一郎が務めました。長年にわたり表現の道を拓いてきた5人のクリエイター(三木健、村田智明、コシノヒロコ、城戸崎和佐、辻󠄀村久信)を起点に、現在も活動の枠を拡げている中堅、新たな視点を持ち込む若手へと、推薦のバトンにより3世代15名のクリエイターたちが集結した展示です。デザイン、建築、ファッション、アートなど異なる領域で活躍するクリエイターたちがそれぞれのクリエイティビティや思考の軌跡を生き生きと描き出しました。

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Osaka Art & Design 2025(以下、OAD 2025)コンテンツディレクターを務める増井辰一郎がオフィシャル展示をキュレーション、ディレクション。OAD 2025のテーマ「Overlaps 重なる夢中」を踏まえ、さまざまな領域・世代のクリエイターが同じ空間で響き合う展示を作り上げました。長年キャリアを積み上げてきた先駆的なクリエイターたち(三木健、村田智明、コシノヒロコ、城戸崎和佐、辻󠄀村久信)が、いま最も精力的に活躍する中堅クリエイター(原田祐馬、ビューリー 薫 ジェームス、海野厚敬、森山茜、鳥井雅人)を推薦。さらに、中堅クリエイターたちが若手(有本怜生、カルデイラ エリナ、加藤千佳、池邉絢子、西山徹)を推薦することで、世代をまたいでバトンを繋いでいきます。

多くの人が行き交うルクアイーレ 4F「sPACE」を舞台に、3世代15人のクリエイターのアイディアが交差。180cm x 90cmの展示台に、それぞれのクリエイターの作品や、それを具現化するまでのプロセスに関わった物体——金型や原料——が、充実した説明と共にならびました。世代を超えて共通する発想、また、異なる発想が浮かび上がり、作品同士が知的で創造的な響きを織りなします。さらに、同じ世代で活躍する他ジャンルのクリエイターが集まることで、それぞれの世代の特徴も表面化し、自然なかたちでクリエーションの歴史が紡ぎ出されました。

それぞれの世代に自己投影しながら楽しむファミリー層。そして、気鋭のクリエイターたちの創作の現場を真剣に見つめる学生たちまで、幅広い観客に届く展覧会になりました。