パブリックアート
S-GATE那覇新都心 エントランスホール
松尾海彦

パブリックアート
S-GATE那覇新都心 エントランスホール
松尾海彦

2026年
S-GATE那覇新都心 エントランスホール
沖縄県

作家:松尾海彦
クライアント:株式会社サンケイビル
キュレーター:金澤韻
プロジェクトマネージャー:増井辰一郎
テクニカル:株式会社琉球物流、株式会社沖産業、HIGURE 17-15 cas 株式会社
撮影者:大城亘

  • キュレーション|企画
  • アートコンサルティング
  • マネジメント|コーディネーション
  • リサーチ

S-GATE那覇新都心に松尾海彦のパブリックアートを導入

S-GATE博多駅東に続き、新しいオフィスビル空間のアート作品をコダマシーンが手がけました。S-GATE那覇新都心のエントランスに、沖縄に移り住んで活動を続ける画家、松尾海彦の作品をパブリックアートとして選定。光壁を利用したアートワークと、EVホールに掲げた絵画によって、沖縄の光と空気感に満ちた空間を生み出しました。

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進化し続ける企業とビジネスパーソンを支援するオフィスビルブランドS-GATE。そのブランドアップデートに際して、コダマシーンがアート作品のキュレーション業務を担います。とくに、ウェルビーイングを意識した空間を特徴とするS-GATEの理念に沿い、人々に安らぎを与えるアート作品を選定します。

S-GATE那覇おもろまちでは、沖縄を拠点に活動する美術家・松尾海彦の作品をエントランスのパブリックアートとして導入しました。松尾は、絵画を通じて自分たちが立つ座標を問い直すアーティストです。自然と人間の交わりを観察し、社会と歴史のリサーチを積み重ねながら、胡粉と墨を使った緻密な日本画で、見えにくい「つながり」を可視化します。

こうした視点は、ビジネスとしての機能性と、人間が必要とする「つながり」と「バランス」のあり方を同時に考える空間を生み出します。私たちはこのプロジェクトで、空間装飾を超え、施設のアイデンティティ形成と、そこに集う人々の思考の質や感性を高めることを目指しました。

S-GATE博多駅東パブリックアート・コンセプト

沖縄の自然と社会の交点に生きる私たちをテーマにした作品です。

海や川を泳ぐ魚が、釣り糸の先に姿をあらわし掌に触れるとき、「ふだんは交わらない、自然と人間が交差する、時空間の結節点を想像する」と作家は言います。

魚拓をイメージした絵画は、魚の姿だけでなく、土地に刻まれた時間や歴史、そして都市と自然のつながりを写し取っています。

本作品では、おもろまちという都市の中にありながら自然の記憶をたたえる「銘苅(めかる)の湿地」に生きるイズミダイを題材にしています。イズミダイは、外から持ち込まれながらも地域に根づき、人々の生活に受け入れられてきた存在です。

日々を過ごすこの場で、過去と現在や自然と都市といったさまざまなものの結びつきを見つめ直すことは、私たちの心にやさしい余白をもたらし、調和と気づきを得るきっかけになります。

ウェルビーイングの根底にある「つながり」と「バランス」が、泳ぐ魚と差し出される手、そして沖縄の輝く光を思わせる色彩の中に表現されています。

アーティストプロフィール

美術家 松尾海彦

1989年東京生まれ。沖縄県立芸術大学で日本画を学び、そのまま沖縄に住み続けている。多くの作品は、日本画の画材である胡粉と墨を用い魚拓のような図像を緻密な骨描きによって表現されている。主題となるのは、社会の中の、自身のいる場所・座標について。釣りを行い、海や川の中にいる魚を通して考察を深めている。近年は、社会と歴史のリサーチを踏まえたグループ展の企画も行う。