展覧会
「PIXEL DREAM」、「鳥鳴澗」by Lakeville
展覧会
「PIXEL DREAM」、「鳥鳴澗」by Lakeville
2020年
上海
アーティスト:Hiroto Yoshizoe Studio/Uranographia
クライアント:Lakeville
プロデュース:Sage House
マネジメント:コダマシーン(増井辰一郎)
- マネジメント|コーディネーション
水と光のインスタレーションの体験をモデルルームの顧客に提供
住宅ブランドLakevilleがモデルルームを訪れる顧客に向けて期間限定で開催した展示「PIXEL DREAM」「鳥鳴澗」の現地マネジメントを、増井辰一郎が務めました。Hiroto Yoshizoe StudioとUranographiaという二つのスタジオが制作した作品を会場に設置するにあたって、デザイナーとコミュニケーションをとりながら適切な位置関係を探り、照明やレイアウトの包括的な調整や現場での指揮監督を行いました。
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香港・上海の企画会社Sage Houseからの協力依頼を受け、住宅ブランドLakevilleが主催する展覧会「PIXEL DREAM」「鳥鳴澗」の現地マネジメントを、増井辰一郎が務めました。展示作品のモチーフとなったのは、人間の生命活動に欠かせない「水」や「光と影」です。会場の近辺に池が位置していることがインスピレーション源になりました。
Hiroto Yoshizoe StudioとUranographiaという二つのスタジオのコラボレーションで生み出された作品《PIXEL DREAM》は、マス目の構造を使って、水をモチーフとした映像をピクセルの表現へと昇華します。この作品は、Hiroto Yoshizoeが学生時代に取り組み始め、LEXUS DESIGN AWARDにも輝いたPIXELシリーズの一つです。《PIXEL DREAM》では、幅5メートル、高さ4メートルにもなる巨大なスクリーンが紙だけで作り上げられています。さらに、のりを使用せずに組み上げているため、展示終了後に素材を再利用できる仕組みになっています。
uranographiaの作品《鳥鳴澗》は、実際に水を使用したインスタレーションです。幕の奥からあふれる柔らかな光が、水盤に張られた水に反射して煌めきます。また、青いネオン管の光で花の色が消えたように見える仕掛けなど、フィジカルな物質と光の関係をさぐる試みが展開されました。
増井は、香港のSage House、日本にいるデザイナーたち、そして現場の三箇所を繋ぎ、展覧会の実現を強力にサポートしました。
Hiroto Yoshizoe
1986年生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。独立後、都市開発や商業施設開発等の空間デザインを主軸としたクライアントワークに従事。自然風景に内在するプリミティブな要素からインスピレーションを受けると同時に、日本の文化背景や宗教観と通ずる「変化」「動き」「時間」といった不完全で流動性のある事象を扱う。なかでも常に変容し続ける「光」と「影」という要素を軸に探究。地球上に存在するすべての事物(素材)は光と影を瞬間的にかたちに留め認知するための媒体であると捉え、その間に生じる反射や屈折、透過といった現象と知覚の関係性を用いて制作活動を行なう。特に記憶や感情と対話できる知覚空間を作り出す手法によって、体験者の存在を再認識することを目指している。
HUBLOT DESIGN PRIZE 2022 Finalist、ELLE DECO International Design Awards-EDIDA 2022 Best in Lighting Nominated by Japan Edition、LEXUS DESIGN AWARD 2017グランプリなど受賞多数。京都芸術大学非常勤講師。
渡辺俊介(uranographia)
渡辺俊介は東京に拠点を置く日本の現代美術作家です。彼は滞在環境のリサーチをベースとしたインスタレーション、音響作品、実験映画など、媒体を問わず複数の形態での作品発表を続けており、特にキネティックなオブジェ、マルチチャンネルの映像・音響などの要素で構築された、ナラティブで時間軸を持った空間彫刻は、鑑賞者の時間を増幅することで、精神/身体を多次元的に認識する機会を与えてくれます。近年はドイツ、ポーランド、台湾、中国など国際的なレジデンスで滞在制作を行い、世界各国で作品を発表しております。また、建築やプロダクトデザインに関連するコンセプトムービー、アートアーカイブス、アートフィルムの映像監督としての側面もあります。








