展覧会「MUTATIONS」津田翔平
展覧会「MUTATIONS」津田翔平
2018年
chi K11 Art Space, Hong Kong K11
香港
作家:津田翔平
クライアント:chi K11 Art Space, Hong Kong K11
プロデュース:Sage House
アートディレクション、マネジメント:コダマシーン(金澤韻+増井辰一郎)
展示サポート&映像:渡辺俊介
- キュレーション|企画
- マネジメント|コーディネーション
クライアント要望を踏まえ、香港のアートスペースでの展覧会を一貫ディレクション
香港K11ショッピングモール内のアートスペース「chi K11 Art Space」で開催された津田翔平展を、香港・上海の企画会社Sage Houseと共にプロデュースしました。
クライアントからの「インタラクティブかつカラフルな展示を」との要望を踏まえ、現地で入手できる素材や香港の風景映像を取り入れ、動きのある展覧会を企画。観客の体験を重視しながら、コダマシーンは津田の現地調査、制作ディレクションまで一貫して担当しました。
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アートとショッピングが融合した独特な複合商業施設・K11アートモールには、随所に作品が飾られているだけでなく、企画展示のためのスペースが設けられています。展示業務を受託したSage Houseからの協力依頼を受け、コダマシーンは、日本人作家・津田翔平を提案・アサイン。さらに、作品制作のための調査や工程を実務面でサポートしました。
コダマシーンと津田は、現地でリサーチと議論を重ねながら展示空間を構築していきました。津田は、入念な調査を行ったうえで、建築物とそれを取り巻く環境、記憶などを素材に作品を制作するアーティストです。香港ではとくに、山々の中にビルがそびえ立つ風景の「大地や自然環境と都市の活動がダブる印象」に感銘を受けたと語ります。外からの来訪者であるアーティストの目を通して、土地に潜在していた可能性が浮かびあがります。
K11を訪れる多様な客層が楽しめる、「インタラクティブかつカラフルな展示を」とのクライアントからの要望を踏まえ、展覧会では、リサーチの中で津田が手に取ったさまざまな建築資材——金色に反射するシート、多様な色の水糸など——を用いた作品群や、宙に浮かぶ紙の構造物に香港の風景を投影するインスタレーションを展開しました。コダマシーンは、アーティスト/クライアント/加工業者の間の橋渡しとなり、展示の企画から実現まで包括的にアシストしました。
津田翔平
1986年東京都生まれ/茨城県在住
芸術家、実験建築家、グラフィックアーティスト、ノイズレーベルUNNOISELESS主宰、映像ユニットIN/AWT所属。
空間における個人の存在を探究する実験や、既にそこに在る事象を志向/拡張することで意識と無意識を反転させるアーティスト。
多次元空間を紡ぎ出すかの様に制作された作品群には、一貫して解体/測量/再構築といわれる建築的要素が含まれている。
表現方法は建築・インスタレーション・絵画・彫刻・映像・音楽・ライブパフォーマンス・グラフィックデザイン・ノイズ音源のリリースなど多岐にわたる。